女性・女系天皇容認で議論呼ぶY染色体論とミトコンドリア - 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」

http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/051130_tennou/
Y染色体ミトコンドリアのどちらの遺伝を正統とみなすか。まるっきりミトコンドリア・イヴ*1の世界だな。(遺伝学について無知なので)男系維持否定派の論でわからないのは、神武天皇と同じY染色体を持つ人は「掃いて捨てるほどいる」という話。例えば今回の立花さんの記事だと以下の部分。

神武天皇から今上天皇まで、一応125代ということになっているが(実際には、かなり神話的な部分が入りまじった伝承だから怪しい)、一応これを信じたうえで、計算の便宜上以下100代ということにする。
先に述べたように、神武天皇以下、歴代の天皇たちは、子供数人どころか、数十人ももうけるのが珍しくなかったのが現実だが、仮に、これも計算を簡単にするため、各代子供二人しか作らなかったとする。すると、子孫の総数は2の累乗ということになる。
(中略)
子孫の半分は女性だろうからそれを半分にする、子孫同士の結婚によるダブリを差し引くなどの、いろんな条件をつけての割り算、引き算をたくさんしていったとしても、神武天皇Y染色体を受け継ぐ人々が、今の日本にゴロゴロいるはずという意味がわかるだろう。

Y染色体は女性(には/から)遺伝しない(んだよね?)ので、2人の子供が必ず男女1人ずつだとすると、神武天皇の息子の息子の息子の・・・息子ただ一人にしか遺伝しないのでは?さらにもし2人とも娘だとそこでY染色体は途絶えてしまうのでは?
個人的には女性天皇賛成・女系天皇反対と心の中では思ってる。遺伝子はどうでもよくて、単純にいったん破壊すると元に戻らない「伝統」を失う勇気がないから。
祈りの海

*1:グレッグ イーガンの短編小説(「祈りの海」に収録)。立花隆理論を本気でやった世界のお話。