初生細野だお

仕事を早く切り上げて、アップルストアで行われた初ソロDVD発売イベントに参加してきた。
30分ほど前に会場に到着すると行列ができていて私はざっと60番目くらいだったかな?アップルストアのシアターに入ったのは初めてだ。既に席は埋まっていて、端の通路で立ち見だった。
19時ぴったりにイベントが開始、、、の前にシアター支配人が軽くアップルストアの宣伝。アップルストア銀座店さんには、細野さんとか幸宏とか矢野顕子とかのイベントを開催していただいて感謝してまっせm(__)m

まずDVDから5曲(恋は桃色、Lotus Love、しんしんしん、Pom Pom 蒸気、はらいそで20分、長い!)見せられる。

立ちっぱなしで疲れたところに、細野さんと聞き手のいとうせいこう氏が登場!
せいこうに挨拶を促されて、細野さん「このたびは、DVD発売イベントに、お越し頂き、ありがとうございます」みたいなふつーのあいさつw。
せいこう「細野さんが言うと重みがありますね」
せいこう「なんで今までソロDVD出さなかったんですか?」
細野「ソロライブしたことなかったからです」
せいこう「なんで今までソロライブしなかったんですか?」
細野さんが、歌うのはあまり好きじゃないみたいな話で、小坂忠大滝詠一の名前を出しながらはっぴいえんど結成時から語りだす。風街ろまんの後「長いので割愛させてください」で、東京シャイネスまで飛んだのには笑ったw。

せいこう「ハイドパークの映像を見てみましょう」
『ろっかばいまいべいびい』が流れ始めて数十秒
細野「もう止めましょう。自分のは見てられない」
早いよw。
せいこうが、ライブ会場となった狭山、九段会館、京大講堂、福岡の教会は、いずれも日米関係を思い起こさせる場所ばかりだという話をする(ちょっと強引?)。細野さんが、アメリカの音楽で育ってきて、今もアメリカの(昔の)音楽は大好きだ。でも今のアメリカは嫌いだし、(音楽を含め)得るものもない。これについては、ここで結論が出せるわけではない。
さらにせいこうが、ライブの成功は細野さんの曲、パフォーマンスの良さは当然のこととして、フェスが日本に定着してきたことが関係しているのではないかと指摘。フェスの緩い空気で、細野さんのような音楽を受け入れる雰囲気ができたのでは。曰く「フェス文化が根付いたところに細野さんが帰ってきたような気がするんですよ」。これには細野さんも納得したご様子。

あとは箇条書き

  • 仕事は受けるもの。常に受身。芸人(!)はお呼びがかかるのを待つものだ。ex. いかりや長介ネイティブアメリカンメディス
  • 普段うたを歌うことはない。鼻歌もまったくないし、カラオケにも行ったことがない。
  • 中学生の頃は、ビーチボーイズの『サーフィンUSA』が好きだったらしい。一人で歌っていたつもりが、友達に聞かれて「それは低すぎるよ」と言われてショックだったとか。
  • 音楽は「かたまり」として聞こえる。歌も楽器と同列で聞こえるので、歌詞は全く耳に入って来ない。
  • 日本のライブは音が大きすぎる。耳がいかれる。
  • 人生は直線ではなく、円だ。30年前の曲を演奏すると、近くて遠い感じがする。
  • はっぴいえんどエレクトロニカも自分の中では同列に存在している。
  • 大滝詠一はもうアルバムを作らないと名言しているらしい(知らなかった。ショック・・・)。
  • ソロアルバム製作に向けて、「火がついた」と言ってスタジオ入り。・・・が、20分後に出てくる。ついたのは煙草の火だったらしいw。
  • 去年、孫がハワイに行きたいと言うので、伊豆の下田をハワイだとだまして連れて行った。今年も行きたいと言ったので連れて行った。
  • お孫さんは下田の東急ホテルのプールがお気に入りらしい。50段の階段を降りてプールに行くのは疲れる。だから仕事みたいなもんだ。
  • そこで下田でさんざん遊んだ後の「休みがほしい」発言につながる。
  • DVDのシークレット映像?である『風をあつめて』の弾き語りは、一人でカメラをセットして撮った。一人だと地が出る。あの映像が普段の細野さんそのままらしい。
  • 来年からデイジーワールドレーベルが再始動の予定。まずレイモンド・スコットのトリビュートをやる。その前までにソロアルバムを出す(!)。ライブもやる。
  • デイジーワールドについて。今の日本では細野さんの仲間たちの音楽を世に出すことがなかなか難しい。栄養のない水の口をパクパクしている金魚みたいだ。今回のDVDも金魚に餌をやるつもりで買ってほしいw。